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MUSIC×WINE

白)ラレフラッテ・ビアンコ 2023 / ラレフラッテ

白)ラレフラッテ・ビアンコ 2023 / ラレフラッテ

4620 円(tax-in)

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  • Rarefratte Bianco / Rarefratte
  • 【国】
  • 【地域】 ヴェネト
  • 【品種】 グルアヤ、オットカイ、ペデヴェンダ、シャンパーニャ、グロッペッラ、ヴェスパイオーロ
  • 【生産者】 クリスチャン・モレスコ
  • 【栽培】 ビオロジック
  • 【SO2】
  • 【アルコール度数】 12.5%
             

製法etc

レモンピール、みかん、火打石、アプリコットなどの香りに、苦味を伴う爽やかな果実味とミネラル感が調和した味わい。

※ステンレスタンク

生産者について

失われた地品種を繋ぐクリスチャン・モレスコの挑戦 ーーRarefratte

忘れ去られた品種と畑に挑む
試飲会場の中でもひときわ異彩を放っていた造り手、クリスチャン・モレスコが取り組むのは、もはやDOCからも見放された地品種、古代品種、そして長く放置されてきた古い畑。
誰も手を出さなければ失われてしまうブドウや文化を、自らの感性を通して現代に再生させている。
クリスチャンが造るワインは、しっとりとした優美さと奥行きを持ちながら、どこか静かな力強さを感じさせる。派手さや過度な主張はないが、一口でその個性が記憶に刻まれる。素材の味を引き立てる懐の深さがあり、料理との相性も抜群。
ルーツと覚悟
幼少期を二人の祖父のブドウ畑で過ごし、15歳の時にはすでに「自分の畑を持ちたい」と強く願っていたクリスチャン。農業学校に通いながら眺めた景色、思い描いた理想が、やがて社会への問題意識と結びつく。
大学では社会学を学び、複数の仕事を経験する中でより明確になった「人権と環境を守る側にいたい」という意志。社会の仕組みを理解すればするほど、クリスチャンは「どちらの側で生きるべきか」がはっきりと見えた。
Rarefratte プロジェクトの始まり
2012年、彼は高齢の農家たちを訪ね歩き、地元ブレガンツェに眠っていた古代品種や忘れ去られた畑を見つけ出し、それらを守るためのプロジェクト「Rarefratte」をスタートさせる。同時にヨーロッパ各地の優れたナチュラルワインの造り手を訪れ、知識と哲学を深めていった。家族とともに歩んできたこの道は、畑の作業、人とのつながり、そしてワインの奥行きに年々反映されている。


栽培
畑はブレガンツェの丘陵地、標高220メートルに位置し、火山性の粘土質土壌を持つ。湿潤な気候に支えられ、畑は一切の灌漑を行わずに自然のまま維持されている。クリスチャンは、地元で絶滅寸前だった土着品種の再生に全力を注いできた。

彼が復活させたのは、彼が復活させたのは、ヴェスパイオーロ、グロッペッラ・ディ・ブレガンツェ、ペデヴェンダ、グルアヤ、オットカイ、シャンパーニャといった、今ではほとんど市場に出回らない希少な品種たち。
これらはすべてクリスチャン自らがマサルセレクションで苗木を増やし、畑に植え継いできたものである。農薬・化学肥料は使わず、栽培は完全にオーガニック。野生酵母が生きる環境を整え、土壌とブドウの生命力を最優先に考えた畑仕事が徹底されている。
醸造
醸造所は2018年に改装した小さなワイナリー。クリスチャンのスタイルは一貫して自然なアプローチで、発酵は全て野生酵母による自発的なもの。亜硫酸の使用はごく最小限に抑えられ、ワインは主にセメントタンクでゆっくりと熟成される。フィルターも清澄剤も使用せず、ワインはありのままの姿で瓶詰めされる。
彼のワインには、土地の個性とブドウそのものの素朴な美しさが素直に表現されている。複雑さや余韻の長さを持ちながらも、決して重たくならない。その静けさの中に、確かな熱と意思が感じられる。
希少な土着品種の魅力を丁寧に引き出し、土地と人、歴史と未来を繋ぐ――クリスチャン・モレスコのワインは、その真摯な姿勢がまっすぐに伝わる液体そのものである。


このワインのフィーリング

  • ノスタルジック

  • パッション

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