WineBox #6 「ふたとおりの終点」
​インタビュー: Natsu Summer (シティポップ・レゲエ シンガー/DJ)

 

歌い方でも生き方でも、いい感じに力が抜けていて、

明日の心配や思い煩いはほどほどにしながら、今を楽しむ。

そのための「自然体」力が備わったアーティストであり、シンガーであり、DJであり、

そして親しみやすい女性である。

 

何かを好きになったり、のめり込むのに、頭でっかちになる必要はない。

レコードに興味を持ったのなら、ジャケ買いから始めていい。

ワインも同様、かっこいいグラフィックが描かれたエチケットから入ってもいい。

 

彼女のライフスタイルも「好きなこと・もの」に囲まれている。

 

愛媛出身のナツ・サマーは、大学のときにいわゆる”遊びの延長”の感覚で

クラブで歌い始めたそう。

自主制作CDの販売や他県へのちょっとした遠征ライブも行いながら活動していたという。

 

ナツ・サマーとして始動したのは2016年。

お酒関連のイベントに出演されることも多く、

実家が酒屋さんということもあり、お酒全般が好きだそう。

ワインに至っては、何やら楽しそうなおうち呑みをしている。

 

「ワイン1本を買って、映画を借りて・・・

『映画を観ながらワインを1本』というのにハマってました。

店員さんと相談しながら選んでもらって、

思いもよらない、想定外のものをお勧めしてもらえたりするから楽しいし、

ワインって飲んでみないとわからない。」

 
男女によるデュエットがメインのプレイリスト。
テーマは、「愛」
 
 
 

「レストランなんかでお料理に合うワインを店員さんに聞いたときに、
よく「これは男性的」「これは女性的」という表現をされるんです。
そこから、デュエットで構成していこうと思いました。
男性と女性の声がまじわる、マリアージュ的なイメージで選曲していきました。
あと、8月5日にリリースしたアルバム『HAYAMA NIGHTS』でちょうどSaigenjiさんと
デュエットしているので、その曲からスタートしています。」

岡村靖幸の『だいすき』など、ワインが歌詞に登場する曲も織り交ぜられ、
DJとしても活躍するナツ・サマーの粋なこだわりが散りばめられている。


「日本の曲でまとめたいということと、
歌詞もワインというワードが入っている曲がいいなと思って考えました。
流線形の『ムーンライト・イブニング』にも「ワイン」が登場します。
あとは、坂本慎太郎さんの『ワイングラスの女』も選曲したかったのですが、
SpotifyとApple Musicになくて・・・」


80年代のJ-POPが中心のプレイリストではあるが、
きちんと80年代の音楽を掘っていったのはナツ・サマーとして本格始動した
ここ5年くらいのとこだと言う。

「プロデューサーのクニモンド瀧口さん(流線形)の影響で80年代のシティポップを聴き始めました。
それまでは2000年以降の楽曲を聴いていたので、最初は違和感があったんですが、
聴けば聴くほど、演奏のクオリティの高さだったり、
楽器同士の深いハーモニーが豪華で、今の音楽にあまりない感じだなと思って。
最近は80年代の音楽のイベントに呼んでいただくことも多いので
耳に入ってきた曲たちをshazamをしまくってレコードを買ったりしています。」


WineBoxでは”知らない音楽を知る手段”となるように、という思いも込められたプロジェクト。
ラジオやクラブイベント、映画などでふと流れてきてハッとする曲・・
そんな経験についても語ってくれた。


「私、J-WAVEを聴く機会があるのですが、
気になる曲があるとNOW PLAYING(ウェブサイトに掲載されるオンエア曲目情報)で調べています。
で、後から聴き直したり、レコードを買ってみたりしています。
最近買ったレコードはソニア・ローザと大野雄二さんの『フェアリー・ナイト』。
これもラジオで知って。
あと、「夕涼み」というユーミンの曲、ラジオで知ったつもりでいたんですが、
実はレコードを持ってました(笑)
改めてラジオで聴くと響き方が違って聴こえてきますよね。」

 

 

リリース情報

アルバム
タイトル: HAYAMA NIGHTS
発売日:2020年8月5日

​7インチレコード

タイトル:あの頃、プールサイドで / 心から好き
アーティスト:ナツ・サマー
品番:P7-6260
定価:¥1,800
発売日:2020年10月21日

トラックリスト
1.あの頃、プールサイドで
2.心から好き

 

2020年ナツもとい夏、
3年ぶりの2ndフルアルバム「HAYAMA NIGHTS」をリリースしたナツ・サマー。

葉山という地名から、ストレートに海辺やビーチで聴きたい! というイメージ。
なぜ、「葉山」だったのでしょう?

「ジャケットとアーティスト写真を葉山で撮る流れになったんですよ。
というのも、マリーンwithシーウィンドの『Summer Nights』(※1)というアルバムがあるんですが、
そのジャケに寄せて撮ろうってことになって、一色海岸で撮影したんですよ。
だから『HAYAMA NIGHTS』。
タイトルは完全に後付けでした(笑)」

(※1)フィリピン出身のジャズ・ヴォーカリスト「マリーン」の'82リリースの2ndアルバム。

 

今回もクニモンド瀧口(流線形)さんのプロデュース。
2016年夏にEP『夏・NATSU・夏』でデビューを飾った“シティポップ・レゲエ・シンガー"、ナツ・サマーさん。
プロデュースは毎回クニモンド瀧口さんが手がけられています。
クニモンド瀧口さんとの出会いについて教えてください。

  
「下北沢にある「ブラウンズブックカフェ」(※2)で3ヶ月に1回「middle and mellow」 というイベントをやっていたのですが、

クニモンドさんがDJで出演されていて。
同じイベントに出ていたのがきっかけです。」

(※2)平日は雑誌『BARFOUT!』の編集室、週末はカフェ営業

歌うときはどんなことを心がけていますか?

 

「感情をいれすぎないように歌うことですね。
なるべくストレートに歌うように心がけています。
ストレートを意識しすぎてぶっきらぼうになってたところもあったんですが、
今回のNewアルバムでの楽曲は余計な力を抜いて歌えました。 
プレイリストにも2曲入っています。」

歌詞はクニモンドさんが書かれていたり、ナツ・サマーさんが書かれていたり、
曲によって様々ですが、もっと書きたい!という気持ちはありますか?


「私は曲作った人が歌詞を書いたほうがいいと思ってるんです。
もちろん作詞家として活躍されている松本隆さんのような方もいらっしゃいますが、
曲を書いている人が歌詞も書いたほうがフィットするというか、
なるべく曲を理解して歌詞を書かないといけないと思っているんですよね。
でも作詞は面白いので今後も書いていきたいです。」

ナツ・サマーの「あの頃、プールサイドで / 心から好き」(アナログ盤・7インチ)が10月21日(水)にリリース。
これまでも7インチをリリースしてきていますが、
7インチへのこだわり、思い入れについて教えてください。


「アナログ盤は自然と好きになっていきました。
自分もDJをするので、、気に入った曲があると買ってしまいますね。」

 

今はCDJやMP3なんかでも手軽にDJができる時代ですが、そこは7インチなんですね。

「7インチって覚えやすいんですよ。
ジャケを見てどの曲かすぐわかるし、
A面B面1曲ずつしかないので、CDみたいに何曲目だっけ~!!と探す手間もなくて雰囲気で覚えられるんです。
でも私は結構大ざっぱなので、DJするときはブースがぐちゃぐちゃになります。
7インチで散らかしちゃって。
本当、DJは性格が出ます(笑)
レコードのお掃除もたまにしかしないので、ちょっと雑音が多かったり。
あ、あと針を落とすのが好きなんです!」


DJとして曲をかけるときはどんなことを意識していらっしゃいますか?


「誘われるイベントは『好きなのかけていいよ~』っていう感じですが
去年、品川プリンスホテルの最上階のバーでDJしたときは
ラグジュアリーな雰囲気の場所だったのでインストのラウンジ系なんかをかけましたね。
BGM的なDJのときはお客さんの様子を見つつ、たまに冒険したりもしています。
ラウンジ系からいきなり聖子ちゃんといった80年代アイドルをかけてみたり。
ホテルのスタッフがびっくりされてましたけど(笑)
場所の雰囲気やお客さんを見ながら合わせていますね。」


あっという間に時間が過ぎるインタビュー。
音楽に映画にお酒に。文化を気楽に楽しんでいるナチュラリスト、ナツ・サマーさん。
彼女の選曲とともに、ワインをどうぞ。

 

Natsu Summer
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